日本と世界の教育レベルを比較する

こんにちは。YUMAです。

子を持つ親ならば、どのような教育が子供にとって最適なのか?を考えることは多いと思います。

体罰はよくないのか?
PCやタブレットは積極的に使わせるべきか?
ゲームは悪影響を及ぼすのか?
スポーツクラブや部活は良い影響を与えるか?
中学受験をさせるべきか?塾は?
留学をさせた方がいいのか?

パッと思いつくだけでも上記のような疑問や悩みを持つ親は少なくないでしょう。

私見や経験、中途半端なメディアの言うことは本当に正しいのか分かりません。

そこで、我が子の今後の教育方針を考えていく意味でも、アカデミックな主張、公的な機関が発表している内容はどういうものなのかを調べて、これからいくつかのブログ記事にしていきたいと思います。

PISAのスコア

まずは、日本という国の教育レベルが世界で見てどうなのかを調べてみました。OECDが実施しているPISA(Programme for International Student Assessment)というテストがあります。

世界各国の15歳を対象に、3年ごとに行うテストで、「読解力」「数学的リテラシー」「科学的リテラシー」の3分野について計測するものです。

直近だと2018年実施のものが最新。コロナの影響で延期されているようですが今年また実施されるようです。

早速、結果を見てみましょう。

OECD加盟国37か国(表の上半分)で比較すると、読解力こそ11位ということで微妙ではありますが、数学的リテラシーでは1位、科学的リテラシーでは2位となっており、世界的に見ても日本の教育レベルは高いことが分かります。

他には韓国やエストニアといった国々が高位に来ています。あとはよく言われるようにフィンランドをはじめとした北欧ですね。

ただ、これを全参加国79か国(表の下半分)で比較すると面白いことが。

なんと、トップにいわゆる中国勢が一気に固まってランクインします。

このあたりの背景はよく分かりませんが、海外から優秀な人材が多く集まるエリアであり、富裕層が多い(格差も大きい)地域であることも影響していそうです。

デジタル化への対応が遅い日本

ここで読解力というのはどのようなテストなのか解説がありました。

まあ、普通に文章を読み取るという意味で素直な読解力テストのような気がしますが、これ最近ペーパーテストからPCを使ってのテストに変わったそうです。

そして、日本の読解力のランクはペーパーからデジタルテキストを使うようになって下がったとのこと。

日本は諸外国に比べて教育現場のデジタル化が遅れていると言われていますが、このようなテスト手法の不慣れによってスコアが伸びていないという現実があるようです。

自由演技が苦手?

さらに、日本の生徒が苦手とする問題も紹介されていました。

情報を探し出す、というのが苦手。

特にPC画面に映ったテキストから欲しい情報がどこに書いてあるか類推するというのが苦手そう。

分かります。私も就職活動の時にオンラインで知能テストみたいのを受験したときは全然点数が取れませんでした。

ペーパーなら確実に満点になるテストでもPC画面に映ると目がチカチカするし、なんか焦ってしまう。おそらくあれと同じ現象なんだと思います。慣れれば全く問題ありません。

あとは情報の信ぴょう性を吟味する、というか疑った目で物事を捉える、というのが苦手なよう。これもいかにも日本人ぽい感じがしますね。

参考ですが、サンプルとして問題が公開されていましたので載せておきます↓

数学的、科学的リテラシーは世界トップ

理数的なスコアでは世界ランキングが上位の日本。

過去の推移をみても横ばい。つまり、常に世界トップレベルで推移してきたということですね。エストニアも同様です。

また、日本のスコアの分布をみると、特に低得点の生徒数が少ないということが分かっています。

つまり、一様に日本人の生徒が平均を上回っているというよりも、平均点を大きく引き下げるような生徒の数が少ないということです。

これはおそらく、経済的な格差がそこまで開いていないということが影響しているように思います。貧困世帯が相対的に少ないとかセーフティネットが諸外国に比べれば充実しているなどでしょうか。

感想

ということで、どんな教育が優れているのかを考える最初のステップとして、日本の教育レベルを国際比較してみました。

正直、思ったよりも日本の15歳というのは優秀なんだなと。

教育の成果というよりは貧困世帯が相対的に低いということなのかなと想像しています。

また、学校の教育も優秀な子を伸ばすというよりも、ついていけない子供に寄り添うようなイメージが強いです。日本人の文化ですかね。

ふと思ったのがエストニアってなんでこんな優秀なんだってこと。3科目とも全部トップレベルです。

中国や韓国が上位なのは分かるとして、なぜエストニア?てゆーか、エストニアってどこ?

エストニアの教育が世界と比べてユニークなのであれば、そこを調べていくことがよい教育とは何かを考えるうえでヒントになるかもしれません。

ということでエストニアを調べます。

それではまた。

続きです↓