ジュニアNISA廃止決定で使い勝手のよい非課税制度に!

こんにちは。YUMAです。

今月発表された税制改正でNISA制度が大きく変わることが伝えられました。話題になっていますね。

JIJI.COMより

つみたてNISAの延長と一般NISAが2階建てになるという、設計そのものは投資家にとって本来悪くないのですが、仕組みがより複雑に見えるため新規利用者には敬遠されやすい変更かもしれません。

つみたてNISAや一般NISAの変更のかげに隠れて、ジュニアNISAが2023年までで廃止されることが決まりました。

しかし、よく見ると廃止に伴ってジュニアNISAがめちゃくちゃ使い勝手が良く、非課税の恩恵が大きく受けられるツールへと変わったことが分かります。

廃止決定でジュニアNISAにどんなメリットが出てきたのか?

このあたりを整理しておきます。

ジュニアNISAは使いづらく人気がなかった

私はかつてジュニアNISAの口座開設を検討したもののやめた(諦めた)ことがあります↓

直接的な原因は銀行(某メガバンク)での事務手続きがあまりにも煩雑で面倒すぎたため。いちいち支店に行かないとなんの手続きや変更もできません。

ジュニアNISAの非課税期間は一般NISAと同じく5年間です。利益が大きくなっていれば非課税の恩恵が大きくなります。しかし、たった5年間だとそもそも含み損となっている可能性もそこそこあるし、含み益が出ていてもそこまで大きなメリットが得られるかというと微妙です。

また、子供が18歳になるまで途中の引き出しができない(引き出し自体はできるが課税されるので意味がない)というのもボトルネックでした。

非課税メリット以上にデメリットが上回ると考え、ジュニアNISAの口座開設は保留していました。

きっと世の中の多くの人も私と同じようにジュニアNISAに魅力を感じていなかったでしょう。なので、ジュニアNISAはなかなか普及しませんでした。これが廃止の背景です。

金融庁のデータによれば、一般NISAとつみたてNISA合わせて約1300万口座が開設されたのに対して、ジュニアNISAはわずか31万口座程度にとどまってます↓

非課税期間は5年から伸ばせる

ジュニアNISAの非課税期間は5年です。ただし、毎年80万円の投資枠をロールに使うことで非課税期間を伸ばすことが可能でした。

80万円を投資して5年経過して含み益が出ていた場合、6年目の投資枠80万円相当を新規投資せずに、代わりにロール先として利用することができます。

また、ロールするしないに関わらず、5年の非課税期間の終わりが2023年12月末以降になる場合、つまり2019年中、もしくはそれ以降ジュニアNISA廃止までの間に投資をした部分は子供が20歳になるまで非課税となります。

廃止決定に伴い制限が緩和

普及しないことからやむなくジュニアNISAの廃止が決まったわけですが、廃止に伴い引き出し制限などが緩和されました。

詳しくは、大和総研のレポート(別タブでPDFが開きます)に分かり易くまとめられていますが、一気にメリットが増えました。

  • ジュニア NISA は、2023 年末の現行法上の期限をもって新規口座開設を終了
  • 2024年からは既存口座の払い出し制限を解除

デメリットだった「途中引き出しすると利用する意味がない」問題は一気に解決されたと言えます!

※非課税期間が18歳までか20歳までか?という部分は、成人年齢の引き下げ(20→18)が2022年4月1日にあることからはっきり分かりません。

つみたてNISAに加えて利用したい

子供が20歳になるまでが非課税運用期間、ということは息子が一歳の我が家は、仮に今すぐ投資を始めたならば約19年間の非課税期間が得られるということです。これはかなり長い。

来年からジュニアNISAを始めても廃止になる2023年までは毎年80万円ずつ投資できますから、80×4=320万円の投資分が20歳になるまで非課税となります。

つみたてNISAの20年よりは短いですが、ひけを取らない非課税期間の長さです。

我が家の場合、来年投資した分は18年間、2023年に投資した分は15年間の非課税メリットを受けられることになります。

仮に世界の株式に分散投資した場合、15~18年あればそこそこのリターンが期待できます。2割上昇とすると64万円の利益、非課税によるメリットは税率を約20%とすると12.8万円です。

これは無視できないチャンスです。

つみたてNISAの枠を満額まで使っていて、加えて課税口座でも投資を行っている方はジュニアNISAの利用を検討すべきです。

優先度としては、つみたてNISA→ジュニアNISA→課税口座ですね。

ということで、今年はもう時間的に厳しいので来年分からジュニアNISAを始めようと考えています。

それではまた。