こんにちは。YUMAです。 GWにこんな記事を見かけました。 アクティブ投資かパッシブ投資か? 答えはない永遠の論争…
【バンガードの見解】まとまったお金で資産運用を始めたい。積立投資か一括投資か?
こんにちは。YUMAです。
もし、相続や贈与を受けとったり宝くじが当たったとしましょう。まとまったお金で資産運用を始めたいときに毎月の積立投資をしますか?一括で投資してしまいますか?
積立投資(ドルコスト平均法)と一括投資はどちらが良いのか?
勿論、正解はない問いですが、それぞれのメリット/デメリットを整理しておくことは大事でしょう。
この問いについて、世界最大のパッシブ運用会社であるバンガードの見解を見てみましょう。
計画的に積立投資をしてる場合はそれに勝るものはありません。今回はあくまでまとまったお金がある場合にどうするか?という話です。
一括投資のメリット
バンガードの指摘するメリットは以下の3つです。
- 市場のエクスポージャ(市場変動にさらすこと)をいち早く享受することができる
- 歴史的には株式投資は現預金よりも高いリターンを示してきた
- 相場が上昇するときは速やかに投資していた方が恩恵がある
この辺りはごく自然な意見ですね。
積立投資のメリット
- 金額で見たときの大きなダウンサイド(大幅下落)リスクを軽減できる
- 平均取得単価を低めに押さえることにより平均的な市場変動リスクとなる
- 投資後に相場が下落した場合に後悔しなくて済む
1つ目について補足すると、一括投資に比べて積立投資ではエクスポージャも少しずつしか増えていかないので下落のダメージが小さいのは当たり前です。
2つ目は少し分かりにくいのですが、おそらく「一括投資した後にたまたま相場が荒れると結果的に変動も大きくなるけど、分割して投資すれば高いときも安いときも買うわけだから変動がマイルドになる」という意味だと思います。
3つ目は心理的にまさにその通りですね。
ここでは敢えて触れられていないポイントもあります。それは、積立投資には上記のメリットがあるものの時間と共にそれらは薄れ、やがて一括投資と同じ状況に近付いていくということです。
積立投資の終盤で大きな下落が来ると一括投資を避けた意味が薄れてしまうことには注意が必要です。
バンガードは一括投資を推奨
Our research indicates that it’s prudent to invest a lump sum immediately.
私自身は「積立投資 vs. 一括投資」は答えのない問いだと思っているので、バンガードがここまでしっかり言い切るのは意外です。
一括投資して相場が下がったら?
「せっかく一括投資してもその後に下がっちゃったらどうしよう??((( ;゚Д゚)))」
もし、このイメージがあなたを悩ますのであればドルコスト平均法で積立投資をすべきだと言っています。後悔したくないなら一括投資しなくて良いと。
ただし、バンガードの研究によるメッセージを最後に2つ述べています。
- 長期では現預金の期待リターンは株式や債券よりも低い
- 投資時期を遅らせるということはそれ自体が市場タイミングを取っていることになり、タイミング投資はわずかな人しか成功できないものとされている
感想
一括投資はエントリータイミングが一回ですからタイミングを図っているかのように見えますが実際はそうではありません。積立投資を選択することも、敢えてキャッシュ比率を高めに保つという戦術的なアセットアロケーションを組むことに相当してるわけです。
それではまた。