アクティブ?パッシブ?それよりもアセットアロケーションを考えよ

こんにちは。YUMAです。

GWにこんな記事を見かけました。

アクティブ投資かパッシブ投資か?

答えはない永遠の論争。というか二者択一ですらない難しいテーマですが、これに関してのアイデアが書かれてました。

アクティブvsパッシブ?? そんなことよりもアセットアロケーションを考えよう

というのが結論です。

アクティブ投資家は綿密な調査と情報力で市場平均を上回る運用成績を出せる、またはそのようなファンドを見つけられると主張します。

一方で、パッシブ投資家としてはそれらの投資家全ての集合で市場平均が作られているわけだから、せいぜい半分の投資家しか市場平均には勝てないと主張します。

ただし、これは株式や債券、REITといった単一のアセットクラスの中での議論に過ぎません。アクティブファンドを信奉しようと、パッシブすなわちインデックスファンドを信奉しようと、それはアセットクラスの大きな価格推移からすれば大きな問題ではありません。

Strategic asset-allocation decisions determine most of an investment portfolio’s subsequent return. Investors need to focus more on the composition of their portfolios and worry less about whether they are actively or passively managed. (記事より引用)

戦略的アセットアロケーションこそがポートフォリオの事後リターンの大部分を決定づけます。投資家はポートフォリオの構成に注目する必要があるわけで、アクティブ運用かパッシブ運用かどうかについてはあまり心配しなくてよいでしょう。

戦略的アセットアロケーションとは、中期的な(例えば5年程度の)リスク・リターン想定などから資産配分を決めるアプローチです。これとは別に、戦術的アセットアロケーションというアプローチがあり、そちらはより短期的に、例えば市場環境の変化に合わせて資産配分をまめに変更していくアプローチです。

記事では、戦略的アセットアロケーションを決めることがポートフォリオの運用成績のほとんどを決めると主張し、そのほかの要素である戦術的なアロケーションや投資対象にどんな商品を選ぶかなどは全体の10%以下しか影響しないと述べています。

これは昔から言われているファイナンスの研究結果です。アセットアロケーションがほとんどを決め、アセットクラスの中の各要素はわずかしか影響しないのです。

今の環境下では国内債券投資は利回りがないため現実的な選択肢に入りません。外国債券は米国など一部の国では利回りはありますが為替リスクを考えると微妙ですし、為替ヘッジをかけるとこれまたほぼ利回りがありません。

REITは本来の原資産である不動産と比べると限りなく株と近い動きをする資産になっています。MSCIなどの株式インデックスに入っているのですから当然です。

すると、結局はヘッジファンドなどのキワモノに手を出さない限りは、株式とそれ以外の2資産のアロケーションを考えることが大部分の運用成績を決めることになるでしょう。

ただし、よく言われる「生活防衛資金だけを残して他は全て投資に回す」というのは個人的にお勧めしません。こちらをどうぞ↓

しっかりと将来設計、ライフプランを考えてリスク資産への投資額を考えていくことが大事だと思います。

それではまた。