ところでインフレ率ってどう計算されてるの?

こんにちは。YUMAです。

恥ずかしながらシュリンクフレーションという言葉を最近になって初めて知りました。

ITmedia NEWS
かっぱえびせんが少なくなった……事実上の“値上げ”となる各事情
https://www.itmedia.co.jp/news/spv/1909/03/news061.html
気づけば菓子が少なくなっていたり、牛乳の量が減っていたり。値段は据え置き、容量やサイズを小さくする事実上の値上げ「シュリンクフレーション」が話題となっている。原材料費の高騰や消費量の低迷など、メーカー側はさまざまな理由を挙げるが、背景には何がある...

シュリンク(縮小する)とインフレーション(物価上昇)を組み合わせた言葉で、隠れ値上げなんて呼ばれるみたいですね。

以下はwikipediaによる説明です。

シュリンクフレーション(shrinkflation)、実質値上げ隠れ値上げステルス値上げとは、小売りされる商品の価格は変わらないままその内容量がシュリンク(収縮)していく経済現象である

なるほど。セブンイレブンのパンとか小さくなってますもんね。。

で、今回はシュリンクフレーションの前にインフレーションです。

よく資産運用の目標とするリターンに「インフレ率を上回る」というのがありますね。

でも具体的にインフレ率ってどうやって計算されてるのでしょうか?

インフレ率ってなに!?

インフレとは物価が上昇することを言います。

物価とは?色々な定義があります。

検索すると例えば、消費者物価指数(CPI)や卸売物価指数や小売物価指数や輸出入物価指数など様々出てきますが、基本的によく使われるのは消費者物価指数です。

なぜなら、消費者物価指数は私たち消費者にとっての物価を捉えるものなので、購買力の変化や生活への影響を考えるときに最も身近な指標となるのです。

消費者物価指数は総務省統計局が算出しています。

どう計算するかを簡単に言うと、まず、キャベツ、チョコレート、テレビ、車、電気代などといった日本中の様々な財・サービスを集めてきて混ぜ合わせたバスケットを作ります。

そのバスケットの値段の推移を見ることで「ああ、物価は平均的に上がってるんだなあ」とかが分かるわけです。

インフレ率の計算方法はこうだ!

今回は消費者物価指数に絞って見ていきます。

消費者物価指数のバスケットは5年に1度見直されます。最近は2015年に見直されました。

このバスケットは585品目で構成されます。これら585品目にはウェイトが振られ、バスケット全体で100%になります。つまり、ウェイトが大きい品目の物価が変化すると全体(インフレ率)への影響が大きくなるのです。ウェイト付けが大事だということが分かりますね。

このウェイトは家計の消費支出額とおおよそ同じになるように決められます。つまり、家計の負担が大きい品目には大きなウェイトが、そうでもない品目には小さなウェイトが振られます。多くの家計にとってチョコレートの値段よりも家賃や車の値段の方がインパクトがあるので、そういう物のウェイトは高く設定されています。

ウェイト一覧は総務省のHPに公開されているので見てみましょう。

まず品目には、大分類から始まり中分類や小分類などの区分があります。一番細かい区分が品目2です。

例えば、大分類が「食料」の中に中分類2「穀類」があり、さらに小分類2で「パン」という区分に分かれます。さらに品目1で「食パン」「あんパン」「カレーパン」と区分されます。

他の例では、中分類2「魚介類」の中に小分類2「生鮮魚介」があり、品目1の中に「まぐろ」「あじ」「いわし」「かつお」「さけ」「さば」「さんま」「たい」「ぶり」「いか」「たこ」「えび」「あさり」「かき」「ほたて貝」と細かく区分されています。たしかにどれも身近というかよく食べる魚ばかりで面白いですね。

消費者物価指数には「全国」と「東京」があります。地方と東京では物価変動に多少の違いがあるためで、東京物価指数の方が先行すると言われています。

ちなみに、「まぐろ」のウェイトは全国だと0.23%で東京だと0.30%、「魚介類」のウェイトは全国で2.18%で東京だと1.91%です。さらにその上の区分である「食料」のウェイトは全国で26.23%で東京で24.96%となっています。

ウェイト(%)の一覧は以下の通りです。大分類でまとめています。全国のウェイトの大きい順に並べています。

出所:総務省統計局 全国 東京
食料 26.23 24.96
住居 20.87 25.95
交通・通信 14.76 10.38
教養娯楽 9.89 10.45
光熱・水道 7.45 6.25
諸雑費 5.74 5.22
保健医療 4.30 4.20
被服及び履物 4.12 4.63
家具・家事用品 3.48 3.02
教育 3.16 4.94
合計 100.00 100.00

全国だと「食料」のウェイトが最も高くて26.23%、東京では24.96%です。一方で、東京の場合は「食料」よりも「住居」の方がウェイトが大きく25.95%なのに対して、全国だと20.87%に過ぎません。

これは東京で暮らすということは家賃が家計に対して大きなインパクトを持つということを意味しています。

ちなみに、地方では持ち家比率が高いですが持ち家の場合は家賃がゼロとなるわけではなくて、仮想的な家賃がいくらかというのを見積もって計算に反映しています。

全国だと「交通・通信」のウェイトが14.76%なのに対して東京だと10.38%です。

これは地方では車が必須となる地域が多いのに比べて東京では車の必要性が小さいためです。車だけでなくその維持費も多くかかりますしね。逆に、「自転車」のウェイトは東京のほうがわずかに高いです。

全国と東京で多少のウェイトの違いはあれど、大分類で見ると大きく異なるのは「住居」と「交通・通信」です。他はそこまで大きく違いませんね。

シュリンクフレーション(隠れ値上げ)でもインフレになります

価格は変わらず量が減った場合はその分は値上げとして扱われます。総務省のQ&Aに説明があります↓

G-10 価格は同じでも容量を少なくしたり、重量を軽くしたりしている商品が新たに販売されることがありますが、このようないわゆる「隠れた値上げ」は消費者物価指数には反映されているのですか。

、、、。例えば、ジャムについて、価格は変えずに、重量だけを165gから150gと少なくしたような実質値上げの場合、重量の比(165/150)を新たに調査する150gの価格に乗じることで、実質値上げの影響を指数に反映させる処理を行っています。

まとめ

インフレ率という言葉をよく聞きますが実際にどんなモノの値段を追いかけているのかを見てみると実感がわいてきて親しみが持てますね。

インフレ率を上昇させたいのであれば、ウェイトの大きなモノの値段が上がれば効果的です。

でも、家賃や車の値段が今以上に上がって嬉しい人なんてなかなかいませんよね。あくまで消費者心理からすれば物価は上がると困るわけですが、経済の成長や所得の上昇が起こる前提ならばインフレは全体にとっても良いことなのでしょう。

それではまた。