時価総額加重インデックスでは高配当銘柄の構成ウェイトは増えにくいのか?

こんにちは。YUMAです。

この度、お問い合わせフォームから以下の記事に関連してご質問を頂きました。

そういえばちょうど配当落ちのシーズンでしたね。

2歳のお子様がいらっしゃる先輩イクメン!?の方からです。こんなブログをご覧になってくださり本当にありがとうございます‼️

blogの記事でも触れられていた配当込み指数について疑問に思っていることがあり、今回ご連絡させていただきました。
私の理解では、配当込み指数では、配当金が出た分だけその企業の時価総額にプラスして指数が計算される、インデックスファンドで言えば、ファンド全体ではなく配当が出たその企業だけを買い増ししたような効果なのだと思っています。
すると、配当込み指数と配当除く指数では、指数の値だけでなく各銘柄の構成割合も変わってくる(高配当な銘柄の割合は、配当除く指数での割合と比較してどんどん増えていく)のではないかと思うのですが、そういった記述を見たことがなく、その辺りについてご存知でしょうか?
私の上記理解が間違いで、配当込み指数は配当除く指数の構成比率のままインデックスファンド全体に再投資したような効果だったとすると、配当を出せるイケてる企業の比率をあえて落とし、市場全体に薄めてしまっているように思え、気になっています。

配当除く指数と配当込み指数のリターン差を気にすることはあっても構成ウェイトまで気にする方は少ないかもしれませんね。

結論から言うと質問文の後者の理解が正しいです。

TOPIX配当込み指数も配当除く指数もポートフォリオは全く同じです。浮動株時価総額(=株価×発行済株数×浮動株調整比率)によって構成ウェイトが決まっています。

両者の違いはリターンの計算方法のみ。

TOPIX配当込み指数は配当落ちと同時にポートフォリオ全体に再投資されます。

であれば、高配当銘柄のように配当落ちを続ける銘柄と無配当銘柄を比較すると、(理論的に企業価値が等しい場合は)高配当銘柄の方が構成ウェイトは小さくなっていくのでは?

その通りなんです(笑)

質問者様の懸念の通り、高配当銘柄がイケてるかどうかは別としても理論上はウェイトは小さくなりやすいことにはなります。

こちらのシーゲル二郎さんの記事が分かりやすいことに途中で気付きました↓

高配当銘柄の配当をポートフォリオ全体に再投資する、今回質問されるまであまり違和感を感じたことはなかったのですが、確かに高配当銘柄を好む人からすれば違和感を感じるかもしれませんね。

あくまで時価総額加重インデックスは株式市場丸ごとを表す指数であり、配当込み指数は配当落ちをキレイ過ぎるくらい修正した理論上の再投資リターンを表すのでこのようなことになるんですね。

ちなみにMSCIも再投資タイミングを除いて話は同じです。

米国では株主還元は自社株買いが主流になっていたり、そもそも海外ではライツの発行という習慣もメジャーになっており、この場合は株主の保有株数を増加させられるので影響は緩和されます。

と言うことで、まとまりがなくて申し訳ないですが配当はTOPIX全体に再投資されるということですね。

ご意見や質問などあればお気軽にご連絡くださいませ m(._.)m

それではまた。