金融庁/NISA推進・連絡協議会が主催で、つみたてNISAのキャラクターを募集しています。 正確には3/21まで募集…
インデックス投資ナイト2018に参加してきました!
こんにちは。YUMAです。
今回初めてインデックス投資ナイトに参加してきました!
渋谷のイベントスペースで登壇者もオーディエンスもお酒を飲みながらのスタイルです。
すでに多くのブロガーさんが詳細なレポートをまとめてくださっていますね。早い!
なので、私は話の内容は面白かった点に絞って、自分の感想と意見を中心にコンパクトに書いておきますー
目次
第一部 ブロガー対談 「米国株投資と国際分散投資、どっちがいいの?」
<登壇者>
・たぱぞう氏(米国株投資ブロガー)
・水瀬ケンイチ氏(インデックス投資ブロガー)
・田村正之氏(日本経済新聞社 編集委員兼紙面解説委員)
・進行役 イーノ・ジュンイチ氏
米国株が上がる仕組み
田村さんは中立な意見を述べる立場でしたがだいぶお酒が進んでいて呂律がまわっていませんでしたね(笑)ビール何杯飲んでたんだろ?
田村さんが用意してくださったスライド、米国株と世界株の長期のパフォーマンス比較では、時期にもよりますが概ね米国株(S&P500)が世界株をアウトパフォームしていました。
米国株が強い理由として、「米国では経営者も労働者も株を持っており、株が上がると消費が活発になり経済は良くなる」ため、「米国には政策を含めて株が上がるメカニズムがそそこらじゅうに張り巡らされている」ということに言及されていました。なるほど、これはブロガーにはなかなか言えない鋭い考察です。
米国株投資家のほとんどはただのトレンドフォロワー
ここ数年の米国株の人気はすごいですね。
実際の運用業界でも米国株〇〇ファンドみたいのが多く設定されています。例によって販売会社の要請によってですが。パフォーマンスが良いものに飛びつくのは愚かな個人投資家と彼らに売りたい販売会社の慣習です。
たぱぞうさんも言及されていましたが、「ブロガーの中にも最近になって米国株ブロガーを名乗る人たちが急増」しています。「彼らの中にもトレンドフォロワーが多くいる」ようです。
国際分散投資家と米国株投資家は対立構造にない
今回のテーマは「国際分散投資家(水瀬さん)vs米国株投資家(たぱぞうさん)」という構図でのディスカッションでしたが、実際には両者は対立構造にありません。
たぱぞうさんも言われていたように、MSCIコクサイで見ても半分以上は米国株で占められているからです。
時価総額加重インデックスを所与として議論をすると、本当の国際分散投資とは何なのか?半分以上が米国のポートフォリオで国の分散がとれているのか?と色々な疑問が出てきますね。
#インデックス投資ナイト
ホントの国際分散投資を目指すなら時価総額加重インデックスに固執するべきではないんですよね。— YUMA (@YUMA39224338) July 7, 2018
そもそも時価総額加重インデックスは、資本資産価格モデル(CAPM,キャップエム)という理論の中でベストとされています。そこでは、時価総額加重インデックスは「株式市場が十分に効率的であるという前提のうえで最も効率的なポートフォリオ」となります。
しかし、この前提には非常に厳しい条件がいくつもあり、現実には明らかに成り立たない条件がいくつもあります。また、MSCIやFTSEなどのインデックスベンダーは、独自の指数構成ルールを用いて浮動株調整や国の区分をしています。(例えば、韓国はMSCIでは新興国扱い、FTSEでは先進国扱い)
このような背景から、
第二部 特別ゲスト登壇「金融庁になんでも聞いてみよう!」
<登壇者>
・今井利友氏(金融庁 総務企画局 政策課 総合政策室 金融税制調整官)
・進行役 ASK氏
今井さんは「ホントに金融庁の方なのか??」と思うくらいフランクでイケてるお方でした。結構酔っぱらって話してましたし(笑)
重要なメッセージとしては以下です。
- つみたてNISAと一般NISAをどちらか一方に統一するということは考えていない
- (今井さんが担当である限りは)つみたてNISAの恒久化を目指す(20年で終わりにしない)
- NISAは証券口座を1つに限定しているが本来は投資家レベルで資産保有を管理すれば複数口座管理も可能。
- 現状はシステムの問題があるが、将来的には分散台帳技術(ブロックチェーン)を応用して高度な資産管理ができたら良い。
#インデックス投資ナイト
投資家の税制優遇口座の把握などに分散台帳技術も積極的に応用していくべき。将来的には。by金融庁今井さん
— YUMA (@YUMA39224338) July 7, 2018
第三部 有識者座談会「インデックス投資を継続するためのメンタリティ」
<登壇者>
・山崎元氏(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員・株式会社マイベンチマーク代表)
・竹川美奈子氏(LIFE MAP,LLC代表/ファイナンシャル・ジャーナリスト)
・ゆうき氏(投資ブロガー)
・某投資ブロガー(当日のお楽しみ)
・進行役 カン・チュンド氏(晋陽FPオフィス代表)
某投資ブロガーとは個人投資家テリーさんでした!!
「仕手株に手を出しちゃうじゃん?」「だいたいクソナンピンしちゃうんだよね」
会場大爆笑でしたね(笑)ただただは話として面白かったです。
「最近投資を始めた初心者が含み損になったときに何と声かける?」の問いに対する山崎さんの回答が面白く参考になりました。
- 含み損の金額を老後の生活費に換算してみる。仮に360万円の含み損が出ても、将来30年間の毎月の受取額が1万円減るだけ。
- 仮に想定の取り崩し額が10万円ならそれが9万円になる。10万円のほうが良いに決まってるが生活費1万円の節約と考えれば含み損でも慌てないだろう。
- そもそも損するかもという不安・不確実性があるからリターンがある
さすが元・ファンドマネージャーだけあってリスクプレミアムの考え方を分かりやすく解説されていたと思います。
あとは、ロボ・アドバイザーのことをボロ・アドバイザーといってディスってたのがウケました(笑)全く同意件です。
#インデックス投資ナイト
山崎さん、最後に、「ロボアドダメよ」来るか?!— YUMA (@YUMA39224338) July 7, 2018
竹川さんのコメントで参考になったのは以下の通り。
- リスク許容度には「精神的な許容度」と「経済的な許容度」がある。前者は含み損になったときにどれだけ心臓がバクバクしてしまうかを表し、後者は家計や老後への支障がどのくらい出るかを表す。
- 投資の心構えで重要なのは「俯瞰すること」。多くの人は「こっちの商品のがいいんじゃないか」とか細部に注目しがちだが、全資産のうちのどのくらいをリスク資産に振り向けるかといった観点が大事。証券口座に表れる数値ではなく金融資産全体を把握することが大事。
- リーマンショックのような下落でも落ち着けるように投資方針書を作っておくのが良い
- 年に一回でいいから個人も決算(=バランスシート作成)をするべき
#インデックス投資ナイト
投資方針書を作っておくのが良いby 竹川さんIPS作成は個人相手でも当たり前by CFAテキスト
— YUMA (@YUMA39224338) July 7, 2018
まとめ
初めての参加でしたがとっても面白かったです。インデックス投資に興味ある人ってこんなにいるんだーと思いました。開始が18:00なのに17:30には満員になってましたからね。
土曜の夜にお酒を飲みながらというスタイルも良いですね。
あと想像以上に女性の参加者が多かったように思います。3割くらいいたかな?毎年増えてきているとのことでしたが正直ビックリしました。
懇親会には参加できませんでしたが盛り上がってたようですね!!つみたてワニーサのバッジ欲しかった(´;ω;`)
