つみたてNISAフェスティバル2018に参加してきました!報告と感想

こんにちは。YUMAです。

昨日、つみたてNISAフェスティバルに参加してきました。

金融庁が主催のイベントです。
私は初参加です。

金融庁はほかにも「つみたてNISA Meetup(つみップ)」と称して、首都圏以外でもつみたてNISAの普及につとめたイベントを行っています。

今回、インデックス投資ブロガーの多くが参加されていたのではないでしょうか。

プログラム

<開催日時>
平成30年4月21日(土)14:00~16:50

<場所>
赤坂インターシティーコンファレンス the Air

<定員>
先着250名

<プログラム>
(1)金融庁挨拶
(2)岡本和久氏 基調講話
(3)つみたてNISA 誕生秘話 (対象商品)
(4)はじめての投資!おススメの一冊
(5)つみたてNISA 公式キャラクター発表
(6)有識者によるパネルディスカッション

講演者やパネルディスカッションも豪華メンバーです。
Twitterでもリアルタイムで大変な盛り上がりでした。

つみたてNISA 公式キャラクター発表

1週間前の記事で紹介してます↓

つみたてNISAキャラクターの投票!

結果は、過半数票をゲットして「つみたてワニーサ」に決まったそうです!!
ダントツですね。

作者はプロのデザイナーの方で、ステージで表彰されました。
一言コメントでは「皆様の前に現れるまでにはもう少しブラッシュアップしたい」とのことで、まだ完全ではないようです。
すごいこだわりですね!!さすがプロです。

実は私もつみたてワニーサに投票していました。

この記事のアイキャッチ画像は、配布された「つみたてワニーサ」くんの名刺です。
かわいい。 これからが楽しみです!!

岡本和久氏による基調講話:ハッピーマネー®四分法でしあわせ持ちに!

個人的には岡本氏の基調講演が一番面白くて価値があったと感じています。
プロフィールによれば岡本氏は、日本証券投資顧問業協会理事、同協会副会長兼自主規制委員会委員長、投資信託協会理事、日本CFA(Chartered Financial Analyst)協会会長などを歴任、とあるので相当すごい方ですね。

ハッピーマネー四分法とは、稼いだお金の行く先は、「SPEND(消費)」「SAVE(貯金)」「DONATE(寄付)」「INVEST(投資)」の4つのうちいずれかである、という考え方。
米国では子供のうちからこの概念を学ぶそうです。

そしてこの4つの行き先は、「空間×時間」の軸を拡大させるかどうかで整理できる。

消費
→いまの満足を得る=時間軸も空間軸も拡大させない行為

貯金
→将来の自分のためにお金を残す=時間軸を拡大させる行為

寄付
→遠くの誰かにお金を譲る=空間軸を拡大させる行為

投資(資産運用)
→遠くの国や企業に長期投資してリターンを得る=時間軸と空間軸をともに拡大させる行為

このような、時空意識の拡大がしあわせ持ちにつながるだろう、というメッセージです。

また、ほかの重要なメッセージは以下のように受け止めました。

  • お金持ちになることが幸せなのではない。「しあわせ持ち」になることが大切。
  • 退職後に「購買力+物価上昇+α(少しの余裕や贅沢)」が保てるように資産運用することを意識したい。
  • 「一体いくら投資すればよいのか?」を考えることは、個人によって異なるので意味がない。最低限の生活防衛費があるのならば、残りは長期投資に向けて良いだろう。
  • 人生100年時代は3つのステージで構成される。人的資産を形成し活用する時期(幼少から就業初期)→金融資産を形成し活用する時期(働きながらの資産形成期)→生きざまを形成し活用する時期(老後を楽しみ次世代に遺す)

つみたてNISA誕生秘話:信託報酬の%表示に加えて金額表示も!?

カン・チュンド氏がモデレーターとなり、岡田篤氏、油布志行氏(金融庁)による、つみたてNISAの裏話などが明かされました。

Q:信託報酬の低い投資信託にラインナップを限定するというのは海外でも例がないのでは?
A:つみたてNISAはある意味で、国内にタックスヘイブンを作るようなもの。であれば、何でもOKというわけにはいかず、ある程度は金融庁も手を入れるべきとの議論があった。

つみたてNISAはタックスヘイブン、、これは何かカッコいいですね。

Q:アクティブファンドを残したのはなぜ?
A:アクティブファンドをなしにしてしまうと資産運用業界のイノベーションの芽を摘んでしまうのではないかというリスクがあるためだ。

素晴らしい発言だと思いました。
資産運用業界は、これに応えていく必要があると切に感じました。

また、信託報酬については、
「自分は信託報酬について理解していると自負している人でさえ、年間にいくら払っているかと質問すると全然理解できていない」
「信託報酬は年率xx%という表記だけでなく、年間でxx円という表記を義務付けることも来年から検討したいと思っている」
といった驚きの発言もありました。

実現したらすごいことになりそうですね。。

パネルディスカッション:山崎元氏の歯に衣着せぬ発言が面白い

事前にTwitterで集めていた質問に、有識者がコメントしていく形式です。
島田知保氏がモデレーターとなり、山崎元氏、田村正之氏、八幡道典氏(金融庁)が順に回答していきます。

毎度のことのようですが山崎氏のスッパリとした意見は面白いですね(笑)
特にロボアドをぼろくそに言っていたのは、まったくもって私も賛成です。

Q:家族(妻)に資産運用の必要性について理解が得られない場合は?
A:山崎氏「そういう重要な相談にやみくもに反対するのはそもそも夫婦関係としてどうなんだろう(笑)」

会場も大爆笑でした(笑)

田村氏は、詳細なデータに基づいた手元資料を用意(会場にも配布)しており、「仮にxx年間の積立投資をxx年に始めていたら資産額はxx円になっていた」とするバックテストデータを見せることで家族の理解を得られるのではないか、といったメッセージを発しておられました。分かりやすい!!

パネルディスカッションの中で、山崎氏から「しあわせ持ち」の概念につながるようなメッセージもありました。

  • 多くの人は「絶対的な水準」で幸せをとらえられていない。
  • 好きな服を買っても「あの人はもっと良い服を着てる」とか、家を持っても「隣のおうちのほうが大きくていいな」といった、何らかの参照点をもとに「相対的な水準」で幸せをとらえてしまいがち。
  • この縛りから抜け出して、「自分が本当にしたいこと、ほしいものは何か」を考えて、他人と比べることをやめることだ。これが人生の充実にもつながるだろう。
    (↑私の理解で私なりの文章にしてますので実際の発言とは多少異なります)

本当にその通りですよね。考えさせられます。

まとめ

約3時間のイベントでしたが本当に楽しくて、あっというまに終わってしまいました!
今後もこのようなイベントには積極的に参加したいですね。

ファンドマネージャーとして少し気になったのは、信託報酬の金額表示でしょうか。
世界でも例を見ないとは思います。
まあ、やましいことさえなければダメージはないはずなんですけどね。

それではまた!