はじめまして!! とある30代のイクメン・ファンドマネージャーが、仕事とは別に、個人としての資産形成について考え、皆…
繁盛店は供給を増やす前に需要をコントロールしろ!ディズニーリゾートは絶妙なバランス
こんにちは。YUMAです。
私はレストランの待ち時間というものが大嫌いで、人生の中で一番無駄な時間だと考えてます。 待つくらいだったら別の店に行くタイプなのですが、会社の人達とランチに行ったらすると「少しだから待とうか」みたいな流れになる時があります。
同期や後輩ならば却下を申し出るのですが、先輩や上司がいるとなかなかそうもいきませんので苦痛の時間を我慢しなければなりません。
お客にストレスを与えないためには、どのような施策をとればよいでしょうか?
待ち時間を減らすには需要と供給の2つのチャネルを考えろ!
お客さんが入りすぎて待ち時間が発生するので、「行列は繁盛している証拠だ」と考えるのは結構なのですが、それが理由で足が遠のく私のような人もいるはずなので真に効率的な運営方法を探すべきです。
そのためには供給サイドと需要サイドの2方面からのアプローチがあります。
供給サイド
お客さんが多くてもお店が混まないようにするためには、供給を増やすことを考えがちです。
- 座席を追加で増やすなどお店を広くする
- 従業員を追加で雇って事務オペレーションを短縮化する
なるほど。たしかにピーク時の混雑解消に役立つでしょう。
しかし、ランチタイムなどの混雑時は役に立つ施策でも、それ以外の時間はどうでしょうか?
お店を広くするには不動産費用がかかり、従業員を雇うには人件費かかり、それらはピークの混雑時以外は必要とされていません。 つまり、ピーク時の需要超過に対して供給の拡大で対応しても、ピーク時以外は無駄に遊ばせることになり非効率ですよね。
需要サイド
これに対して需要サイドから解決を考えてみましょう。
需要サイドから考えるということの意味は、
- 14時以降は100円引きorコーヒーサービス
- テイクアウトは200円引き
- (ディナーの場合)月曜は飲み放題コースが1,000円引き
多くの人は昼休みの時間が重なっているので大きな効果は見込めませんが、昼休みを柔軟にとれる人であれば時間を変える人も出てくるでしょう。飲み会は金曜とか週の後半に集中しますから、月曜割引も効果的です。
あとは値引きの金額などを調整することで超過需要シフトの程度も変えられます。 ここでの値引きによる利益の損失額と、潜在的なお客さんの来訪数×単価による追加利益を比較することで意思決定をするべきですね。
需要コントロールは客の感応度に目も向けろ!
ランチの例では値引きで対応したわけですが、これが通じるのはいわゆる大衆食堂でしょう。 ランチコースが10,000円のフレンチレストランで同じことをやっても、同じ効果は見込めません。 なぜなら、客層が異なるからです。
大衆食堂のお客は価格感応度が高い(わずかな金額差を大きく感じる)のに対して、フレンチのお客さんは価格ではなくクオリティへの感応度が高いと考えられます。
フレンチのお客に対してであれば、わずかに価格を下げるよりも、「他店にはない限定〇〇をサービス」とかクオリティに訴えかけるほうが効果が見込めます。
身近な需要コントロールの例として、旅館やホテルではシーズンによって宿泊料金に大きな差がありますね。航空機も同じです。うちの近くのクリーニング屋さんでは、冬物を少し遅れて初夏に出すと割引があったり、平日に受け取りにいくと割引があったりします。
ディズニーリゾートの需要コントロール
ディズニーリゾートではアトラクションの待ち時間に対して「ファストパス」の仕組みがあり、超過需要を少しマイルドにしてくれています。 また、「アフター6パスポート」なども昼間の超過需要を和らげる効果があります。
ただ、それでも待ち時間は十分に長いですよね。
ファストパスは同時に何個もとることができませんが、いっそのこと5個くらい同時とれるようにしたら?と思ったことがあります。 そうなるとアトラクションの予約制みたいになって1日のスケジュールが決まって効率的です。
ただ、それをすると「夢の国」というコンセプトが壊れてしまい、ディズニーが提供する価値を毀損しかねません。
そいういうわけで、ファストパス1個のみ、アフター6くらいが夢の国コンセプトと相容れるちょうど良い需要コントロールなんだということなのでしょう。さすがディズニーですね。
まとめ
ということで、行列を作る飲食店に言いたいのは、
です。
ほんと機会損失がでかすぎるお店があって残念でなりません(泣)
それではまた。