なぜ、日本人は仮想通貨が好きなのか?

こんにちは。YUMAです。

よく日本人は仮想通貨が好きだと言われています。

なぜ日本人はギャンブルが好きなのでしょうか?

仮想通貨で破滅する人も報道されるなかで、私なりの意見を書いてみました。

ギャンブル好きはリスク好き

経済の言葉で言えば、ギャンブルが好きな人はリスク選好的な人です。

ここでギャンブルの期待値うんぬんを述べることはしませんが、経済学の世界では合理的な人はギャンブルはしません。

ギャンブルにリスクがあるなら、その分見返り(リスクプレミアム)を求めるのが普通です。

なぜ、確率的に損することが明らかなギャンブルに手を出すのか?

何を求めて手を出すのでしょうか?

真面目に働くことに嫌気がさして人生の一発逆転を狙う

仮想通貨の取引をしている人が全員そうだとは思いませんが、私が考えるに仮想通貨に手を出して破産するような人は、人生一発逆転という僅かな確率をものすごく過大評価している(幻想を抱いている)と思います。

なぜ、そうまでして一発逆転したいのか?

それは、現実は世知辛い、真面目に働いても偉くなれるわけでも裕福になれるわけでもない、自分の人生はこのまま良いことなく終わるんだろう、勝手にそう決めつけてしまったときに一発逆転の誘惑に駆られてしまうと思うのです。

日本人と韓国人は仮想通貨好きと言われる

日本人だけでなく韓国人もまた仮想通貨好きと言われます。

政府の取引禁止に20万人超が反発 なぜ韓国人は「仮想通貨」が大好きなのか(サンケイビズ)

ちなみに韓国でも、日本同様に投資信託はブルベア型が大人気です。

人生を諦めてしまう人が日本と韓国に多いというのは何となく理解できる気がします。

どちらも資本主義経済ではありながら、どこか封建的で、政治は信頼をなくし、社会では財閥をはじめとした大企業が大きな力を持ち、受験や新卒就職がその後の人生を決めてしまう。

何となくそんなイメージを持っているのは私だけではないでしょう。

日本と韓国は国民が幸福を感じていない?

データを探してみたところ、厚生労働省の平成24年の厚生労働白書に面白い国際比較がまとめてありました(なぜか平成24年以降はない)。

第5章  国際比較からみた日本社会の特徴(87~134ページ)

このうち、生活満足度の比較を見てみましょう。

ここでの生活満足度は「自分の生活について満足している水準」を10段階で示した場合に、7以上を回答した者の比率、としています。

日本と韓国は他の先進国と比較しても圧倒的に低い、つまり国民が生活に満足していない傾向が強いことが分かります。

また、自殺率の比較もありました。

よく知られている話ではありますが、日本と韓国は突出して自殺率が高いです。

人生の絶望を感じるハードルが低いということでしょうか。

他にも様々なデータがまとめられており面白い白書なのですが、やはり日本と韓国は人生を楽しめていない人が多いという直感はあながち間違いではないのかもしれません。

まとめ

仮想通貨で一発逆転を狙って身を滅ぼす人が紹介されるたび、「愚かだなあ」と一蹴できない自分がいます。

一体なにが圧倒的不利なギャンブルに手を出させるのか?

人生を諦めかけた人の前に最後の望みを差しのべるのが仮想通貨であるなら、それを単純に規制するだけが政府の担う責任でしょうか?

勿論、投資は自己責任というのは言うまでもなく一切擁護はできないわけですが、他人事とは思えない、1つ間違えたら自分もそちら側に行ってしまうのではないか、そう思うときがあるのです。

それではまた。