日本でキャッシュレス社会は実現するか?インセンティブ不足には強引な施策が必要

こんにちは。YUMAです。

皆さんは普段の買い物で現金を使っていますか?

私は可能な限りカード払いや電子マネーで済ませて、現金はできるだけ使わないし持ち歩きません。

現金支払いがなくなる社会を、「キャッシュレス社会」(もしくはキャッシュフリー社会)と言います。

果たしてキャッシュレス社会が日本に到来する日は来るのでしょうか?

なぜキャッシュレスが大事なのか?

キャッシュレス社会は国として取り組んでいる大きな社会課題です。経済産業省によるレポート「キャッシュレス・ビジョン」を見てみましょう。

まず、政府の基本方針として、「10年後(2027年)までにキャッシュレス決済比率を4割程度」を目指していることを前提としています。

なぜキャッシュレスに取り組むのでしょうか?

労働者人口減少に対応するための省力化

レジで買い物するときに、わざわざ現金を人に渡して数えてもらって打ちこんでお釣りを貰うという作業が、電子マネーやカード決済なら一瞬なわけですから、省力化というのはかなり大きいでしょう。

不透明な現金資産の見える化と税収向上

お店からすれば、モノを売るときに現金でやり取りしていると、実際の売上より少な目に売上を申告することがしやすくなります。勿論、違反ではありますが過小な申告は至る所で行われているでしょう。電子マネーやカード決済であれば、このような数値を把握することが容易になります。

支払データの活用による消費の利便性向上

お客さんを性別や年齢などの属性で分類し、買い物の履歴をリアルタイムで分析しやすくなります。これによって隠れていたニーズを発掘しやすくなり、また個人の趣味や選好に合った商品提案も可能となります。

日本人は現金が大好き

日本は世界の国々と比べて現金決済の比率が圧倒的に高いことが知られています。

出所:経済産業省レポート「キャッシュレス・ビジョン」

上のデータで見ると、韓国が最もキャッシュレスが進んでおり、約9割がキャッシュレス決済(現金支払は1割)です。

次いで中国が6割、カナダ、イギリスと続いて、日本のキャッシュレス比率は18.4%にとどまっています。ドイツも低いのは国民性が似ているためでしょうか(笑)

経済産業省のキャッシュレス・ビジョンでは、スウェーデン、韓国がキャッシュレス社会の実現に向けて、国の施策がうまく効いていることなどが紹介されています。

日本でキャッシュレスが進まない理由

治安がよく盗難が少ないうえに偽札も少ない

例えば、中国などでは偽札が頻繁に出回るので、消費者は偽札を掴まされないように自己防衛としてキャッシュレス決済へのニーズが高まったと言われています。

消費者にとってキャッシュレスは不安がある

高齢化ということもあると思いますが、ITリテラシーの低さと相まって電子マネーへの理解が乏しかったり、「クレジットカードだと使いすぎてしまいそう」という消費リテラシーの低さがあります。

店舗のレジが高性能で、お店側は費用をかけてまでキャッシュレス決済を導入したくない

お店からすれば現状のレジでも特段の問題がないなら、費用をかけてまでカード決済のための端末を設置したくはないという思いはあるでしょう。

現金払いが損する仕組みを考えたら?

政府としてキャッシュレス決済を進展させようと力を入れていますが、そう簡単には進まないと私は思います。お店側にも消費者側にもキャッシュレスに移行するインセンティブがないからです。

本来は、カードで払えばポイントもつくし、ATMで現金を引き出すには時間も手数料もかかるので、現金払いなんて合理的ではないのです。それでも現金が好きなのはリテラシーの低さが要因であって、現金払いだと損をするようなインセンティブを考える必要があると思います。

例えば、電車に乗るとき現金払いの方が数円だけですが損をするようになっていますよね。この仕組みをスーパーやコンビニでも導入して、現金決済値段とキャッシュレス決済値段の2つを用意してはどうでしょうか?

現金払いは損をするというのを身をもって知ってもらわないと、キャッシュレス社会が来ることはないでしょう。

まとめ

コンビニのレジで財布から小銭出すのにもたついてる人、給料日の昼休みにATMに並んでる人、手間・時間・お金の全てを犠牲にしていることを理解してください。

政府にも民間企業にも、現金払いを少なくさせるようなインセンティブ付けを考えて実行してほしいものですね。

ちなみに、私はLINE Pay カード信奉者です。

それではまた。