ネスプレッソマシンが故障したので分解して直してみた

こんにちは。YUMAです。

結婚したときに友人からお祝いで貰ったネスプレッソマシン。もう8年くらい使ってます。買ったときに比べてスムーズに動作しないところは徐々に増えてましたが、一応は役目を果たすほどに使えていました。

今回、ついにそれが故障しました。

どういう風に故障したかを言葉で説明するのは難しいのですが、簡単に言うとコーヒーが注ぎ口からカップの方に出ずに、その前に通る部分(排水するところ)から下に漏れ出てしまうんです。

ネスプレッソマシンはコーヒーを入れた後には自動でコーヒーカプセルが下の箱にカラン!と音を立てて落ちる仕組みですが、そこにコーヒーが漏れ出てしまうのです。

さすがに寿命かなー
これだけ長く使ったマシンだと修理なんて無料でしてくれるはずもないし、もったいないけど捨てるしかないのかなー

と思ったのですが、どうせならダメもとで自分で直せないかと分解を試みることにしました。故障と言っても、電気系統がおかしくなっているのではなく、中の器具が適切にコーヒーを外に運ばなくなっているだけですから、物理的なコーヒーの通路をきちんと整備してあげれば直せるはずです。

ということで、壊れたら仕方ないという前提で分解を試みました。

今回はせっかく分解したのでネスプレッソマシンの中身がどうなっているのかを記録した記事です。といってもひたすら写真を貼ってるだけですが。

あと、うまくコーヒーが注げなかった部分は解決できたのですが、その修理部分は写真と言葉でも説明が難しいのでかなり省略しています。

自分で分解さえできれば、マシンの仕組みは分かりますし、電気系統以外は自分で直せると思いますので、あくまで分解の仕方をメインに紹介します。

↓これは何もしてない通常の状態です。

↓ここにコーヒーカプセルを入れてふたを閉じると自動でコーヒーが注がれます。

問題はどうやってこのマシンを分解するのか?周りを見てもネジみたいなものが見つかりません。

↓この底の近くにあるネジみたいのをどうにかして外すのかな?でもこれはネジではありませんし外せませんでした。

↓ひっくり返して底面を見てみるとようやくネジらしきものを発見できました。くまなく探しましたがマシンについているネジはこの2本だけです。

このネジを外してみよう。

ネジの形が特殊で6角形の模様があります。プラスドライバーではフィットしません。マイナスドライバーで何とかネジを外すしかないです。かなり細いネジで家にあるマイナスドライバーでは大きすぎてフィットしません。

そこで近所のダイソーで精密ドライバーセットを買ってきました。100円です↓

100円でこんなものが買えるなんてすごいですね。このマイナスドライバーを使ってネジを回します。

↑マイナスドライバーで6角形の穴に刺してもピッタリとはフィットしません。しかもドライバーが細くて力が入れにくいです。ドライバーを指で挟んでぐりっと回すことしかできないので手首の力を使えません。

↓こんなかんじで調理用のはさみでドライバーをがっちり掴んで回すと手首の力を使えました。苦労しましたが何とかこれでネジを回して外すことができました。

底面のネジを2本外したら、外側のオレンジのカバーがグラつくようになりました。そこで思い切ってつかんで引っ張ってみる。なんかとれそうです。

↑こんな感じでカバーが取り外せました。

↓カバーを取り外されたネスプレッソマシン。一気に機械感が出てちょっと興奮します。分かる人にはわかるでしょうが、鳥山明の絵に出てきそうなイメージです。

後ろ側、マシンの背中側には配線が色々入り組んでます。ここらへんは下手に触ったら危険ですね。必ずコンセントは抜いた状態で作業しましょう。

さて、正面からみたマシンです↓

このゾウの鼻みたいなところからコーヒーが出てくるわけですが、ここまでコーヒーがたどり着かないというのが問題です。

↓ということでこれも取り外してみます。この取り外してる黒いカバーをここではゾウの顔(鼻ではない)と呼びます。

ゾウの顔は、両サイドに爪のようなもので本体マシンに引っ掛ける形で固定されています。なのでマイナスドライバーで爪のところを外してあげれば簡単に顔は取り外せます。

↓ゾウの顔を取り外すとこんな感じです。

蛇口みたいなのがありますね。コーヒーが出てくるところです。これをここではゾウの鼻と呼びます。

ゾウの鼻も取り外してみたくなりますよね。でも鼻はマシンに固定されていてこのままでは取り外せません。

どう固定されているかというと、マシンの上部に天井のようなものが覆い被さっており、これで鼻は挟んで固定されています。なので先に天井を取り外します。

↓これも爪のようなものがサイドに2か所ずつ(計4箇所)あるのが見えますかね?これをドライバーでパチッと外せば簡単に外せます。

天井を取り外したら、ゾウの鼻も分解できます。外してみると、中は茶色がかってますね。コーヒーの通り道なので汚れています。

コーヒーメーカーは洗剤で洗うと香りがついてしまうので水拭きで掃除するのが鉄則ですが、試しにぬらしたハンカチで拭いてみましたが、茶色いのはほとんど落ちません。ということでこれはこういうものなんだと思ってください。汚くないですきっと。

↓ここも汚れが気になりますが場所的に掃除しにくいのと、今掃除したとしても定期的に分解するのでなければまたすぐ汚れるので無意味です。コーヒーの通り道がコーヒーで汚れるのは汚くないのだと思いましょう。

さて、ここまで分解できた状態でいつも通りにマシンを動作させます。

中でどんなことが起こってコーヒーがうまくカップに注がれないのかをこの目で確かめます。

↑もったいないので使用済みのカプセルで試します。

↓カプセルをセットしました。

動作させてみると、よくよく仕組みが分かります。

初見では難しいですが、5回くらい繰り返し見ればだいたい仕組みは分かってきますね。「こういう風に動いているのか~」というのが見れて楽しいです。

↓分かりにくいのですが、象の鼻の部分が手前側ではなく奥側に傾いています。これによって上で抽出されて流れ落ちてきたコーヒーが奥側に流れてしまっていたんですね。

これを手前側に流れてくるように直せば大丈夫のはずです。

実際に直した後にコーヒーを作ってみるとこんな感じです↓

↑コーヒーの色が薄いのはテスト用に1つのカプセルで何度も繰り返しているからです。カップに入っているコーヒーの量に対して、カプセルが廃棄される箱の中に漏れ出たコーヒーの量はわずかです。写真では分かりにくいですが。

やはり多少は中の箱に漏れ出てしまうのは避けられないようですが、コーヒーのほとんどは外のカップに出てきてくれているのでこれにて修理完了といったところでしょう。

このあと何度か使ってみましたがネスレの正規品のカプセルじゃなくてもだいぶうまくコーヒーが出てくるようになりました。

↑実はゾウの鼻を取り外すときに爪の部分(四角い穴)を折ってしまいました。それを瞬間接着剤で補修しました。

↑きっちりゾウの鼻が固定されました。

このあと天井をかぶせて、ゾウの顔をかぶせて、という流れで取り外したのと逆順にくっつけていきます。

最後にオレンジのカバーをかぶせて、底面のネジを締めて固定すれば元通りです。

ということで、思い切ってネスプレッソマシンを分解してみたら色々な仕組みが分かって楽しかったのと、ちょっとした故障が自分で直せました。

「壊れてしまっても仕方ない」という覚悟がある方は試してみると良いと思います。

それではまた。