会社に育てられた社員が恩返しする必要はないけど自覚を持とう

こんにちは。YUMAです。

最近FIREという言葉をよく聞くようになりました。早く会社やめて自由になりたい、いつまでも社畜でいたくない。そんな考えを持つ若者が増えてきているそうです。

FIRE 経済的自立と早期リタイア

FIREとはFinancial Independence, Retire Earlyの略で、早くに経済的に自立して早期リタイアを目指す若者が増えてきていることから出てきた言葉です。

米国のWSJではFIREの具体例としてシルビアさんの事例を紹介しています。シルビアさんは税引き後所得の70%を貯蓄に回しているそうです。すごいですね。

早期リタイアできるだけの資産ができたら会社に「あばよっ」なわけですね。

その後は、のんびり暮らすも良し、自分の好きな仕事をしてみたり、社会貢献活動に励んだりということなのでしょう。

雇用主である企業からFIREはどう見えるか

自分の勤めている会社はFIREをどう考えているでしょうか?

FIREを実現できる社員とは、仕事でハイパフォーマンスを示せるか、貯蓄や資産運用に長けているということですから、その社員はおそらく何も考えていない他の大多数の社員よりも優秀である可能性が高いです。

実際には会社からするとそんな社員には辞めてほしくないわけですよね。

ましてや社員教育にお金をかけるような大企業であれば、「会社のお金で海外留学までさせたのにFIREされてしまった!恩知らず!」てなことになるかもしれません。

よく企業HPの就職活動の案内で、いかにもよい子ちゃんて感じの先輩社員が「早く成長して会社に恩返しできるようになりたい」みたいなこと言ってます(本気なら恐ろしい)が、あれこそ会社からしたら理想の社員像なんですよね。

社員教育にお金をかけるのはベンチャー投資と同じなので恩返しをする必要はない

私が思うに、会社からすれば社員教育は先行投資でそれはベンチャー投資に近いものがあります。

ベンチャー投資の成功率は1%以下などと言われており、ほとんどのベンチャーが退場していく世界で、ユニコーンと言われる僅かな成功ベンチャーも存在します。これを事前に予測して投資をしていれば株価パフォーマンスとして何十倍とか何百倍というのは普通なのですが、それを当てるのはプロでも難しいため1%以下などと言われるのです。

ベンチャー投資は投資先の99社が潰れても1社がユニコーンになれば投資成果として成功しうる投資です。

社員教育もこれと似ていて、要は100人の社員に大金をかけて教育した結果、たった一人でもスーパープレイヤーが育ってくれれば良いのです。それで会社の命運が決まることがありますから。

もし、あなたが会社からとても手厚く教育を受けてもFIREを目指したいなら、あなたは99人の中の一人。会社に恩返しできないことに責任を感じることはありません。

会社に育ててもらっているという自覚は大事

ただし、自覚は持ちたいところです。かつての私のような新卒入社の社員なんて会社からしたらただの学生でコストだったのです。

会社からどんな厳しい仕事を振られようと、結果的にはそれによって成長できたことに変わりはありません。仕事がどんなに嫌でも何者でもない学生から大きく成長できたのも事実。

「俺も早くリタイアしてえ」と軽々しく言う人は、会社の看板がなくなったときに何が残るか?社会に何が貢献できるか?今一度考えてみましょう。

現実を否定し妄想している人と本気でFIREを目指すシルビアさんとは大きな違いがありますよね。

まとめ

私は特別早くにリタイアしたいという思いはないのですが、普通に堅実に生きていれば65歳まで働かなくとも大丈夫だろうなという気はします。

ひとつ思うのは、アーリーリタイアを目指す人はそれに向けて着実にプランを進めていけば良いのであって、あまり周りにアピールする必要もありませんよね。

FIREを目指すのがイケてるみたいな風潮が少しだけ違和感あったので雑談でした。

それではまた。