はじめまして!! とある30代のイクメン・ファンドマネージャーが、仕事とは別に、個人としての資産形成について考え、皆…
振り込め詐欺の冤罪によってブラックリスト入り。銀行口座が作れなくなった話②
こんにちは。YUMAです。
前回からの続きです。
なりすましの状況を整理
そもそも、私になりすまして借金をして踏み倒している人物がいたとして、その請求が私に来ないのはなぜでしょうか?そんな事実をこれまで知らされなかったのはなぜでしょうか?
なりすましの犯人は私の名前や生年月日の個人情報を使ってクレカか何かを作り、住所や電話番号などは自分のを登録していると想像されます。
そうでないとそもそもクレカを受け取れないし、私にも不正がバレてしまいます。本人確認に顔写真が必要だったりするはずですがそこはうまくごまかしたのか業者のチェックが甘いのか。
いずれにしても、カード会社からすれば普段の業務の中では、犯人の情報から即座に私の情報につなげるのは難しく、逆に私から犯人の情報につなげることもできない。
しかし、ひとたびクレジットの審査を(例えばCICなどに)かけるとなぜか二人出てきてどちらが本人か分からない、同一人物かも、じゃあ落とそう、となっているのです。
CICにクレジットヒストリーを照会したときは私の分しか出てきませんでした。踏み倒したとされる犯人のクレジット情報は出てこないのでしょうか?
名前、生年月日、住所や電話番号、それらの一部が違うだけでもCICは表示しないのでしょう。
たまたま同じ名前、同じ生年月日だという他人の情報を間違って出してしまってはCICにとっては大スキャンダルですからね。
あとの話になるのですが、「本人確認は何でやっているのか?」この質問に某ネット銀行は答えてくれませんでした。
基本は「氏名」「生年月日」の2つがメインです。
それじゃあ同姓同名で同じ誕生日の人はどうするんだという問題があるため、追加の情報(住所や電話番号など)を見ることになります。
でも、住所も電話番号も変わっていく可能性があるものなので、それらが違うからといって即座に別人だとはねられる確認フローにもなっていません。
私の場合は、同姓同名は存在しない珍しい名前のため、生年月日まで一致していれば多くの場合に本人確認が済まされてしまうのだと思います。これはただの想像ですが。
クレカ会社は本人確認に免許証や保険証などを要求したはずで、そのコピーを持っているはずです。「偽物と思われる人物の本人確認書類は免許証でしたか?保険証でしたか?その他でしたか?」
某ネット銀行はこの質問に絶対に答えてはくれませんでしたがこれはまたあとの話です。
CICとの交渉
- 私が自分の個人情報を入力した上で請求するクレジットステータスに問題はない
- しかし、ローン審査やクレジットカード審査には必ず落ちる
- (ローンに落ちた金融機関から秘密裏に聞いた話と推測だが)何者かが私になりすましをしている可能性がある
これだけの情報があり、推測も交えながらですが状況も少しずつ整理できてきました。
真実はどうなっているのか、状況を打開できる可能性はあるのか。
そこで、CICに直接状況を説明しに行くことにしました。
新宿にCICのオフィスがあります。オフィスのカウンターに行き状況を説明しました。
少し込み入った話だと理解いただき、別室に通されました。
奥から課長級のおじさんが出てきて、1対1で状況を細かく説明しました。スムーズに説明できるようにあらかじめ文書にしておきました。ただし、高圧的でやたら偉そうな態度をとってきます(笑)
その担当者のおじさんからすると、私が口頭でローンに落ちた金融機関から聞いたという部分、「住所が違うのでは?別の人物が出てくる」と言われたことをかなり疑っていました。金融機関の担当者が審査に落ちた人にそんな情報を出すはずがないと言うのです。
それはそうなのでしょうね。ですが、そこは周囲の協力も得ながら秘密裏に何とか聞き出した情報です。
その情報に加えて、実際に照会したクレジットヒストリーには全く問題がないのにもかかわらず、すべての金融機関の審査に落ちるという点も強調しました。この違和感は理解してもらえたか微妙でした。
何者かがなりすましている可能性もありえるとの流れから、その場は「いったんCICが調べて何かあれば後日連絡する」と言われ、名刺だけもらって帰りました。
しかし、その後、待てども待てども連絡は来ず。何度も催促の電話をしました。
1か月以上経って何度目かの催促の電話をしたときにCIC担当者から以下の言葉が出ました。
「たしかにあなたの言う通り、少しおかしな情報がありそうなので調査してる」
ほら!やっぱりな!
物事が一歩前進した手ごたえはあるものの、同時に推測でしかなかった偽者の存在が確実になってきた感覚があり怖くもなりました。
私の行動は結果的に犯人を探すこと、追い詰めることにつながるかもしれません。
犯人は反社勢力の可能性もあります。
身に危険が及ぶ可能性もあるのでは?考えすぎか?
出てきた名前はクレカ会社XX
その後、さらに1か月ほどしてCIC担当者からようやく電話がありました。
- とあるクレカ会社であなたと同一人物と思われる人が過去に大きな問題を起こした
- そのクレカ会社に状況を説明してあなたにこの事実を伝えてよいか調整していたので時間がかかった
- そのクレカ会社はXXである
- XXの担当者の電話番号を伝えるのであとは自分で動いてくれ
ようやく真実に一歩近づいた!
私はXXでクレカを作ったことなど一度もありません。
これは明らかに偽者が私の個人情報でカードを作ったということです。
XXの担当者に電話し、直接オフィスに行くので話をしたいと伝えアポが決まりました。都心の一等地にある超立派なオフィスです。
訪問時にもあらかじめ文書を作ったうえで状況を説明し、「御社XXにある偽者と思われるクレジット情報がCICにあるため他社の審査にも通らず困っている。対応してほしい」と強く伝えました。
XXの担当者は私の状況をとても親身になって聞いてくださり丁寧に受け答えしてくれました。要点としては以下の通りです。
- 偽者と思われる情報をこれからよく精査する
- 現在、平常に使われているカードだとすれば別の顧客が絡むので問題はややこしくなる
- しかし、クレジットヒストリーが傷ついたようなカードの使い方であれば今はとっくに無効で使われていない可能性がある
- その場合、私どもXXとしてもそのような無駄な情報を残しておいて良いことはないのでCICにある情報の抹消手続きをする
とてもありがたいリーズナブルな回答でした。
偽者の過去の踏み倒しが邪魔して私の審査も通らないわけです。偽者の過去の悪事が抹消されれば、本当の私のクレジットヒストリーだけが残るはずです。
その後、2週間ほどしてXX担当者から電話がありました。
「カード情報を抹消したので、CICからも消えました」
よし!!
これで本当にクレカが作れるようになったのか?
試しにとあるクレカを作ってみましたが問題なく作れるようになってました。
これでローン審査に通る!ようやくマンションが買えるぞ!
でも困難はまだまだ続きました。
次回に続きます。それではまた。