【初心者向け】つみたてNISA対象の外国株式インデックスファンドは何に連動する?MSCI World Indexとはなんぞや!?

こんにちは。YUMAです。

過去の記事のデータを2018/12時点に新しくしました。

インデックスファンドという言葉を知っていますか?
金融庁による説明は以下の通りです。

●インデックス型(インデックス型ファンド)
日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)等の指数をベンチマーク(基準となる指標)として、そのベンチマークに連動した運用成果を目指すファンド。ベンチマークに基づき運用を行うため、ファンドマネジャーによる銘柄の入れ替えの頻度が少なく、運用にかかわるコストがほかの投資信託に比べて低い、といった特徴があります。(金融庁HPより) 

金融庁HPを見るとわかる通り、つみたてNISAの商品ラインナップの多くはインデックスファンドです。

インデックスファンドとは何らかのインデックス(ベンチマークとも言います)に連動する投資信託のことであり、インデックス以上に高い成績を目指さない代わりに、インデックス以下の成績とならないようにする運用です。

反対に、ファンドマネージャーの予想や判断に基づき、ベンチマークを上回る成績を目指すのはアクティブファンドと言います。

ところで、インデックスファンドは一体どんなインデックス(ベンチマーク)に連動するのでしょうか?
日本株への投資であればTOPIXや日経平均株価を知っているという人も多いでしょう。

では、外国株式の場合は何というインデックスに連動するのでしょう?
そのインデックスは誰がどういうルールで作っていて、どんな国に投資して、各国の割合はどうなっているのでしょう?

つみたてNISA対象のインデックスファンド

金融庁のHPにつみたてNISAの商品ラインナップがまとめてあります。

つみたてNISA対象商品届出一覧(対象資産別)の「対象資産別」のエクセルを見てみると、2018/10/31時点で142本のインデックスファンドと17本のアクティブファンドがラインナップされています(ほかに3本の上場投資信託(ETF)もあります)。
インデックスファンドが圧倒的な本数ですね。

さらにその中の、「指定指数の名称」という列を見てみると、連動対象インデックスの名前が記載されています。
国内型であればTOPIXや日経平均株価がほとんどです。

海外型を見てみると指数がたくさん並んでいますね。
その中でも「MSCI World Index(MSCIコクサイ・インデックス)」と「MSCI Emerging Markets Index」という2つに連動する商品が他より多そうです。

Emerging Marketとは”新興国”を意味しますから、先進国は入ってないんだな~と何となくイメージが付きますね。

Worldは?”世界”を意味するから世界全体に投資するのでしょうか?
しかもカッコ内に”コクサイ・インデックス”とありますが株なのに国債??と思いますよね。

2つに共通している”MSCI”って何でしょう?

色々と疑問はありますが、今回はMSCI World Indexに絞って解説します。

他の指数については順番に記事にして紹介していきます。

MSCI World Indexって何よ?

MSCI World Index、Emerging Market Index、コクサイ、、、色々ありますが、今回はMSCI World Indexに絞って紹介します。

MSCI とは株式インデックスを作っている会社名

まず、MSCIとは、Wikipediaによれば、

MSCI: MSCI,Inc.)は、アメリカ合衆国ニューヨークに本拠を置く、金融サービス企業。株価指数の算出や、ポートフォリオ分析など幅広いサービスを提供している。ニューヨーク証券取引所上場企業(NYSEMSCI)。

とあり、インデックスを作っている会社名で、株式インデックスに関しては世界で最も代表的な存在です。

会社の沿革などの詳細は重要ではないので、早速MSCI World indexの中身を見てみましょう。

MSCI World Indexとは先進国を対象とする株式インデックス

MSCIが算出しているWorld Indexとは、先進国市場のパフォーマンスを表す株式インデックスとなります。

先進国の株式市場の値動きをとらえるために、MSCI World Indexは先進国株式市場の企業を構成銘柄とするポートフォリオとなっています。

銘柄数は1,633です(2018/12時点)。

MSCIのルールブックによれば、これだけの銘柄をインデックスに採用すれば、先進国株式市場の動きはMSCI World Indexでとらえられるとされています。

詳細はMSCIのFactsheetをご覧ください。

World Index 構成国

ここで言うWorld Index(=先進国)にはMSCIが定めている以下の23の国々が含まれています。
当然、日本も先進国として入っていますね。

MSCI World Index(先進国)構成国 (出所:MSCI)
World Index 構成国ウェイト

World Index 構成国の全体に占めるウェイトは以下の通りです。

MSCI World Index(先進国)の国別ウェイト (出所:MSCI、2018/12時点)

アメリカが6割ものウェイトを占めています!!

先進国といっても株式市場においては、アメリカが6割、日本が約9%、イギリスが約6%、ということで、MSCI World Indexの75%は米・日・英の3か国で占められているのです

MSCI World Indexの銘柄TOP10

構成銘柄のTOP10を見てみましょう。

MSCI World Index(先進国)の構成銘柄TOP10 (出所:MSCI、2018/12時点)

Apple, Microsoft, Amazon, Facebook, ALPHABET(Google)といったアメリカのハイテク企業がかなりのウェイトを占めていることが分かりますね。

まとめ

日本株であればTOPIXや日経平均株価といったインデックスを聞いたこともあるでしょうが、外国株式となるといきなり知らない指数に出くわしますね。

先進国の株価指数の代表格であるMSCI World Indexは、実はアメリカが6割を占めるインデックスです。
これは覚えておいた方がいいですね。

MSCI コクサイというのは、国債ではなく、今回紹介したMSCI World Indexから日本を除いた指数のことです。

それではまた。