為替ヘッジ有無についての議論がもう少しあっても良いと思うのだけど😕

こんにちは。YUMAです。

コツコツ積み立てた資産を将来取り崩す、、そのタイミングで相場が暴落してたらどうしよう😱誰しも考えることですよね。

運悪くそうなっても生活が破綻しないように十分な資金を預貯金や低リスク資産で準備したり、取り崩しの仕方を工夫していく必要があるわけですね。

ところで「将来株価が暴落してたら?」はよく話題になりますが「将来円高になってたら?」という議論はどうでしょうか。

今回は為替ヘッジについて考察です。

普通は為替リスクを嫌うはず

為替リスクとは為替変動によって自国通貨建てで見た資産価格が変動するリスク全般を指します。ここでは簡単のために、将来に資産を取り崩すタイミングで急激な円高が進行していて資産価格が大きく目減りするリスクとします。

株式に投資する投資家であれば、長期の資産成長を期待する見返りに一定の株価変動リスクを受け入れます。リスクをとらなければリターン(=株式のリスクプレミアム)は得られないので当然です。

しかし、大半の人は普通は為替リスクは取りたがりません。なぜなら、株式リスクと違って為替リスクにはリスクプレミアムはないとされているためです。為替変動を受け入れても儲かるという理屈はありません。

為替を使った様々なトレード手法があるので、中には為替トレードで儲けられる人もいるでしょうが、株式投資のように為替をバイアンドホールドしたがる人はいません。している人は長期の為替レートの先読みを試みている人だけです。

にもかかわらず、私を含め外貨建の資産に投資したい人は多いので、外国株や外国債券とともに仕方なく為替リスクをとっているのが現実です。

為替リスクはヘッジできる

株式の価格変動リスクをヘッジしたらプレミアムは得られません。なので適当な金額を投資する限りは株式リスクをヘッジしたい人は存在しません。

一方で、為替リスクは基本的に見返りがなく嫌われるべきものなので、リスクヘッジは選択肢の1つです。

外国株式リスク=株式リスク+為替リスクですから、このうち為替リスクだけを除きたい人もいるでしょう。

なので、外貨建資産に投資するファンドには為替ヘッジをかけた商品が存在します。見返りがない為替リスクなんてとりたくないよ!という人はこちらに投資すれば良いのです。

ヘッジコストと円高リスクのトレードオフ

為替ヘッジがタダで可能なら多くの人が利用しているはずですが、実際にはヘッジにはコストがかかります。

理論的にはヘッジコストは内外金利差となります。詳しく知りたい方はググってみてください。

例えば、1年間のホライズンで米国株に投資をしている人が、株価上昇は見込んでいるが1年後の円高ドル安を懸念していて、米ドルリスクをヘッジしたいと考えます。この場合、理論的なヘッジコストは、「米ドルの1年物金利-日本円の1年物金利」となります。仮にこの金利差が2.5%ならば、為替リスクをヘッジするのにかかるコストは1年間で2.5%です。

投資対象の米国株がドル建てで3%上昇してもヘッジコストで利益の大半は消えてしまうことになります。その代わり、どれだけ円高が進行してもその部分は影響しません。

つまり、為替ヘッジをかけるかどうかは、為替リスクから解放される安心感とヘッジコストとのトレードオフをどう考えるかという問題になります。これは人によって答えが別れるところだと思います。

為替ヘッジ有りのファンドはそこまで一般的ではない?

世の中にはたくさんのファンドが存在するわけですが為替ヘッジが付いているファンドというのは少ないです。特に株式ファンドだと尚更です。

また、投資ファンドを公開しているブログをチェックしてみると、ほとんどが為替ヘッジ無しのファンドのようです。

これはなぜか?ヘッジコストが高いから?

為替ヘッジしない理屈もある

ヘッジコストが高いこと以外にも為替ヘッジをかけない理屈はあります。私なりに思い付くのは大きく2つでしょうか。

長期では円安傾向というただの予想

いわゆる相場の先読みですね。日銀の金融政策がどうとか日本の経済がどうなるから円安時代が来る。そういうネタはネット上に溢れかえっています。

インデックス投資家は相場の先読みをすることなく株式市場全体の上昇の恩恵を受けたいという謙虚な投資家です。為替と言えど先行き予想をすべきでないと思います。

購買力低下へのリスクヘッジ

もし将来日本が財政破綻して日本円が紙切れになってしまったら?そこまでいかなくても何らかの理由で超円安になってしまったら?

日用品のなかで輸入品が値上がりし、ガソリンやエネルギー価格も上昇します。このとき外貨建資産にヘッジ無しで投資していれば為替差益がダメージをカバーしてくれます。

つまり、日常生活の中で輸入品に対する購買力が減ってしまうことをヘッジするために外貨リスクを敢えて取るという考えです。これは確かに理にかなっていますね。

まとめ

為替ヘッジをどうするべきか?

日本だけ金利がない状況でたしかにヘッジコストは高い。。。けど老後に超円高になってたらどうしよう。超円安よりはマシだろうか。

考えてもキリがない難しい問題ですね。

なので、私は特定口座では為替ヘッジ有りと無しのファンドを両方積み立てています。いわゆる格安ファンドでも為替ヘッジ有りも出てますからね。

答えが出ない問題には分散して対処する、先読みはしないというのがモットーです。

それにしても為替ヘッジ有りのファンドが少ないのは日本の低金利環境のせいでしょうか?もう少し為替ヘッジの議論が盛り上がっても良いと思うのですが。

それではまた。