【税理士試験】財務諸表論を終えて

こんにちは。YUMAです。

このブログになかなか記事を更新しないまま、随分と時間が空いてしまいました。6月中旬に新居への引っ越し、それに付随するもろもろの雑務があり、結構忙しくしていました。

今年も税理士試験の受験申し込みはしていたのですが、なかなか勉強する時間が取れず、7月に入ってからラストの1か月で何とか勉強した感じになりました。

そうはいっても財務諸表論は今までの蓄積があります。昨年も回答用紙への回答の転記忘れがなければ合格していたレベルなので、チャチャっと過去問だけ見ておけば受かるだろうと、そういう気持ちでおりました。

そういうわけで、受験を終えてみての感想をまとめておきたいと思います。

ちなみに自己採点はできていません。持って帰ってきた問題用紙を、掃除してるときに誤って捨ててしまったようで手元にありません(泣)

準備は軽め

冒頭で申し上げた通り、財務諸表論についてはおそらく今年で受かるのだろうという気持ちでした。

ラッキーとは言え簿記論は既に合格していますし、昨年も答案用紙への記入漏れがなければおそらく受かっていたと思われるので、基本的な実力は合格レベルに達しているのだろうと。

ということで、去年と同じく今年も準備は過去問を計算問題だけ一周するのみ。

本当は2周するつもりだったのですが、間に合わずに1周だけしかできずに本番に臨みました。

理論についても特に教材などは使わず、過去問に目を通しておく程度です。

試験当日の意識

試験当日、意識していたこととしては、

・理論問題はどうせ書けないのだから選択問題だけ取るつもりでダメもとでさくっと流して次に行くこと

・計算に時間を使うこと(80分目安)

・計算問題が難しいレベルのときは、(いつもは最初から順に解いていくが)後ろも見ながら解ける問題から解くこと

この3つです。昨年も全く同じことを考えていました。

今年は過去問を解くときでさえ時間を測りながら解いていないし、簿記論の勉強をやめてしまっているのでおそらく去年よりは解くスピードが落ちているだろうと自覚していました。

ただし、そこは意識でカバーするぞと。そういう気持ちでした。

試験開始

正誤表なるものが配られました。A4用紙1枚です。

初めての経験でしたがこういうこともあるんですね。

試験開始の合図とともにストップウォッチを押します。

まずは、前半の理論部分です。想定通り、第1問は選択問題が多い。

記号だけ慎重に回答して、記述はどうせわからないので適当にスピード重視で埋めます。1点でも部分点が来たらラッキーって感じです。

第2問の途中まで来て、意外と時間を使っていることに気付きます。しかも、第2問は記号問題も少なめ。とにかく適当に記述を埋めて進めていきます。

第3問の計算問題、なんとか80分を残して着手できました。最初から順番に解いていきます。

一つ一つはそこまで難しくないけども、なんか問題文が回りくどいというか、冗長というか、ボリュームがやや多めです。

でも、現預金と貸倒引当金は慎重に計算して、たぶんここは確実に取ったはず。

有価証券もボリュームが多いです。多少時間を使ったけどおそらく全部取れたんではないかな。

試算表では前期の評価差額を振り戻してないので、戻したうえで全ての取得原価を引いていき、残る金額が自己株の簿価になるところですが、最初は評価差額の振り戻しに気付かず「え?」となりましたが、数分粘って気付くことができ、きちんと解けた気がします。

ここで、いつもより結構時間を使っていることに気付きます。やはりボリュームが多めだな、今年は。

全部解くのは諦めた方が良いのかもしれない。

棚卸資産の部分には材料費とかが目に入ったので何となくめんどくさそうと感じてスルー。

固定資産は回答箇所が多いのでこちらは捨てずに取り組むことに。ただ、いつもよりボリュームが多いし、なんか減価償却費が小数点出てしまう。間違ってるのか?とか思いながら2,3回繰り返すがこれしか出てこない。X.6666,,みたいな数字がたくさん出てきたがやむなく小数点切り捨てで回答。

この時点でやはり時間が足りないことに気付いたので賞与引当金と退職給付引当金を優先。

で、最後の法人税等、消費税を確実に取るために着手。

一つ一つに難問はない。が、手を付けられない箇所が多数。

借入金をとばしたことが心残り。最後に戻る時間があるかどうか。

各項目ごとの繰延税金資産の数値を記入する箇所があったが、これは都度記入していきました。なので貸倒引当金の繰延税金資産などはイケてるはず。

試験終了

棚卸資産には全く手を付けられず。

借入金を解いている途中で終了。

この時点での気持ちは、やばい、今年は難易度高めだったな、計算に90分残しておいたほうが良かった、でも、周りもできてないだろうから相対的にできてるかどうかだ、取れるところは取ったから受かってる可能性はあるかも。

と思いながら試験スタッフに答案用紙を渡す。今年は去年みたく転記忘れもしてないぞ!

とそこで、ふと正誤表が目に入る。「ん!?」減価償却費、賞与引当金繰入額、退職給付費用(とあとなんか忘れたが)は30%を売上原価に入れる、だと!?

反省点

正誤表が配られていたので、試験開始とともに問題用紙の対象箇所に大きく丸を付けて「誤!」と書いておきました。

しかし、そこは結局時間がなくて問題を読むこともできなかった箇所。

それ自体は仕方ないので良いのですが、なんとそこに書いてある内容は、その箇所だけでなく減価償却費や賞与引当金繰入額や退職給付費用にも影響する内容でした。

せっかく取捨選択をしながら解いた問題が、これを考慮しなかったことによって全てバツになってしまいました。本当に悔やまれます。

それだけ本番の緊張感と焦りが脳内を支配していたということです。

ここをきちんと押さえていれば、他はまあ概ね実力通りかなと。

時間が足りなかったことも含めて実力通りかな。

感想

基本的には、書けなかった理論も、時間が足りなかったことも含めて自分の実力通りと思いました。

その中でも敢えて時間をかけて慎重に解いた部分もあって、足りない中で全滅しないように上手くメリハリを付けられたかなという部分も自己評価しています。

ただ、正誤表の認識漏れが痛すぎます。

そもそも解けていない部分なら良いのですが、せっかく解いた部分が70%をかけていないだけで全部失ってしまったので。

これだけが本当に心残りです。

ただ、昨年の答案用紙への転記漏れと似たような初歩的な確認不足ということも自覚しています。

やはり、試験終了10分前には、どれだけ時間が足りなくて焦っていてもいったん落ち着いて手を止めて、忘れてること、見落としていることがないか、を再確認するくらいの大胆さが必要なのかもしれません。

ラスト5分でギリギリで1,2か所回答することよりも、転記漏れや認識漏れを見つけることの方が保険的な役割として重要なのかも。

と、そんなことを考えながら会場をあとにしました。

まあ、今年も厳しいということですね(泣)

それではまた。